ここがパンチライン!(本とか映画、ときどき新聞)

物語で大事なのはあらすじではない。キャラクターやストーリーテリングでもない。ただ、そこで語られている言葉とそのリアリティこそが重要なんだ!時代の価値観やその人生のリアリティを端緒端緒で表現する言葉たち。そんな言葉に今日も会いたい。

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

雨の衆院選の週末の前に

雨の衆院選週末を前に。 多くの自民党支持者たちは大体共通して共産党を嫌っている。 感情的に嫌悪している。 きっと彼らは、街中で中国人観光客を見ると嫌そうな顔をする。 排他的で、狭量な、島国日本人の典型的な姿だ。 この人たちの家の本棚を、少しのぞ…

『往復書簡:初恋と不倫 (坂元裕二)』

不帰の初恋、海老名SA。カラシニコフ不倫海峡。 不帰の初恋、海老名SA どうして三崎さんには僕が見えるのですか。不思議です。 そういうことに旅のしおりを作る人はいません。 豆生田にはチャーハンをおかずにしてご飯を食べる特技がありました。 悲しみ…

『ある日うっかりPTA(杉江松恋)』

娘はまだ1歳2箇月だが、少し気になるPTA。 ドタバタ奮闘ルポを拝見したろがいっ。 PTA会合の九割は、日中開かれるのである。 学校がこうしてくださいと言えば、九割方要求は通る。学校の要求を一般会員に説明して通すのが巧い役員はいい役員なのである。 …

『総選挙 日本の岐路(中村文則 2017年10月6日付 朝日新聞)』

★中村文則 その件で関係者達が国会で「記憶にない」を連発しても支持してくれる。だからそういった層には、元々説明する必要性は薄い。 そして政権を批判している人たちに対しては、首相が都議選で野次のコールをした人々に対し「こんな人達に負けるわけには…

『それでも 愚直に選ぶ(2017年10月5日付 朝日新聞)』

★池澤夏樹 この数年間、安倍晋三という人の印象はただただ喋るということだった。 枯れ草の山に火を点けたかのようにぺらぺらと途切れなく軽い言葉が出てくる。対話ではなく、議論でもなく、一方的な流出。機械工学で言えばバルブの開固着であり、最近の言い…

『「安倍的」なるもの(2017年10月4日付 朝日新聞)』

★幸田真音 ストレートで、細工や計算をしない人だと思います。 メルケル独首相に「ウラジミールはシンゾーに任せる」と言われたほどの関係をロシアのプーチン大統領との間で築くなど、外交力は高く評価すべきです。 ★青木理 神戸製鋼社員時代の上司らに話を…

『ドイツ 安定の理由(2017年9月20日付朝日新聞)』

彼女のライフスタイルはいたって質素です。 ぜいたくなシェフを雇うことなく、今でも自分でジャガイモのスープを作っている。お店に並んで買い物もする。思慮深さに加えて、こうした生活ぶりも私たちプロテスタントの価値観を反映し、人気につながっているよ…

『同盟 どう向き合うか(2017年9月7日付)』

★丹羽宇一郎 最近、北朝鮮や中国への強硬論がまかり通っています。危ないことを恰好いいことだと思っている。戦争の真実を知るべきです。 戦争の真実とは何か。それは、「狂う」ということです。 普通、人は人を殺しません。だから狂うしかない。また、実際…

『「壁」超えつながるには(2017年9月6日付 朝日新聞)』

★東浩紀 偶然の出会い 観光のよさ 今は、世界中の人々が「他者とつきあるのは疲れた」「仲間だけでいい」と叫びはじめている。ナショナリズムの存在感が増しています。 観光客は評判の悪い存在です。余暇の活動なので無責任だし、他者とつながろうと思ってい…

『異論のススメ -貨幣で思考 衰える文化-(佐伯啓思・9/1付朝日新聞)』

ドイツの文明史家オスヴァルト・シュペングラー われわれの行動のほとんどあらゆる結果を、利潤や費用対効果といった数値的成果主義と貨幣の統率のもとにおいている。学校や行政でさえも成果主義に浸食され、利益の上がらない地域の商店街は崩壊する。 数字…

武田砂鉄の気になるこの人「長渕剛」

前作の「カモメ」という曲で「止めてくれ原発を」と歌いました。同時に原発の廃炉作業で働く人の労働歌がなければならない。労働歌がないと人はすさんでいく。歌は常に硬質な魂を持たなければならない。 武田「新作からは、何よりも「なぜおまえは怒らないの…