ここがパンチライン!(本とか映画、ときどき新聞)

物語で大事なのはあらすじではない。キャラクターやストーリーテリングでもない。ただ、そこで語られている言葉とそのリアリティこそが重要なんだ!時代の価値観やその人生のリアリティを端緒端緒で表現する言葉たち。そんな言葉に今日も会いたい。

2016-07-02から1日間の記事一覧

おおうこのブログ。まるで吉田 修一の小説を読んでいるようだ。

おおう、すごい。すごい日記だ。 女子の中でよく口にされる常套句を切り口に、ここまで個人の過去の思い出とリアリティをシンクロさせる子の日記。 まるで、吉田 修一の小説を読んでいるようだ。 仲のいい女友達の素性を、そこにいた誰も知らない。 chainomu…

『伯爵夫人(蓮實重彦)』

15上の先輩から、ある日、社内便で新潮 四月号が回ってきた。 巻頭の小説にふせんがしてあり、面白いから読めという。 読むとぶったまげた。間違いなく、今年一番、面白くインパクトがあった。 後日、新聞でこれが三島賞エントリーしたと聞く。 受賞は間違…

『火花@Netflix(6話〜10話)』

ドラマの後半。 留まる言葉は少なかったような気がする。 言葉は全て何気ないもので、文脈とストーリーの中にあってようやく機能していた。 「お前、何、勃起しながら泣いてんねん」 「性欲の強い、赤ちゃんか」 「この人が全ての答えを持っていると思い込ん…