ここがパンチライン!(本とか映画、ときどき新聞)

物語で大事なのはあらすじではない。キャラクターやストーリーテリングでもない。ただ、そこで語られている言葉とそのリアリティこそが重要なんだ!時代の価値観やその人生のリアリティを端緒端緒で表現する言葉たち。そんな言葉に今日も会いたい。

『ゼロから始める都市型狩猟採集生活(坂口恭平)』

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都市でゼロ円で生きよう。「都市の幸」で稼ごう。

という企画が、綿密なヒアリングと取材によってまとめられている。取材の対象を本気でリスペクトした、坂口恭平ならではの仕事。

 

・段ボールハウスって結構あったかい。

・アルミ缶は1kg=70〜100円(1週間に4〜5万円/月収)

・貴金属拾い、小物広い、賄い天など

 

うん、こんなこと社会主義の国ではぜったいできないよね。みんな等しく働かなくてはいけないんだから。これは資本主義だからこそできるんだよ。お金を一番重要なものだと信じ込み、お金持ちと貧乏人というヒエラルキーができあがる。すると、貧乏人はかわいそうだってことで、助けてくれる人が出てくる。自分がヒエラルキーの中に入ったままだと、貧乏がコンプレックスになって、絶望してしまうかもしれない。でもそのヒエラルキーから自由になった人にとっては、すごく楽なの。まあ、たいていの人は世間体とか気にしちゃうから、こんな生活はできないだろうけどね。

 

 

 

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