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ここがパンチライン!(本とか映画、そんでときどき新聞の)

いま、物語で大事なのはあらすじではない。そこで語られている言葉とリアリティだっ!!ということで、卑怯で弱い人間を愛したい。人間の野蛮さ、愚劣さから目を背けたりしたくない。おのれ自身の端緒(根っこ)が絶えず更新されてゆくそんな経験をする、そのための記録。大江健三郎と吉田修一と。三島と太宰と。村上春樹と中村文則、小島信夫と舞城王太郎。カズオイシグロにミシェル・ウェルベック。カーヴァーとチャンドラー、ブコウスキーにキューブリック。コッポラにデビット・フィンチャー。ウディ・アレンもケヴィンスペイシーも。談志だって

『冬の華』

映画 

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78年、東映倉本聰脚本。

冒頭、浜辺で男を指すシーン。

浜辺で無邪気にはしゃいでいる、幼い娘。

回る赤い風車。

 

 

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健さん(昔は”人切りのヒデ”)は、お務めから上がったばかり。浜辺の一件だろう。

物の少ない部屋でちゃんとトースターでトーストを焼いて、バターとジャムをつけて牛乳なんかの朝ごはん。ちゃんとした生活をしている。

 

ト書き風の科白が、ささやくようでボリューム大きくしても聞こえづらい。

 

 

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亜星「おわびにって、今時指なんかもらったって気の利いた佃煮にもなりゃしねえってんだ。おまけに知り合いの医者に頼んで麻酔して指切ってもらったってんだ。たまらんぜ、いまの若いもんは。日本はどうなっちまうんだっ」

 

「マイクが欲しけりゃ、力で取ってみなって云いやがった」

で、店から出て来たところをドス差し込んで

「マイクもらうぜ」

 

 

自宅に帰ると知らない女がベッド寝ていた。

「馬鹿やったでしょ。そのお詫びに寄越されたのであります」と倍賞(美津子)登場。

「愛してあげる!覚悟をし〜!!」

(寄越された女を拒む健さん)

 

刺した男の娘(洋子=池上季実子)に金を送りつづけてきた「おじさま」。 

おじさまはブラジルに行ってることになってる。

 

彼女が行っているというクラシックの聞ける喫茶にしばしば出掛けては同じくクラシックを聴く健さんは(それでいて素性は明かさないのだ)、少々ストーカーっ気があるようだ。

 

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やがて勘づかれる(そりゃそうだ)。

「おじさまじゃありません?」

「おじさまでしょ?日本に帰ってらしたの?」

事務所に詰め寄る洋子。

奥でコーヒー持つ手をガタガタ言わせる健さん。

 

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健さんは洋子のことばかり気になっちゃって、組のことなど全く頭に入らない。

若かりし頃の池上季実子がとにかく可憐で可愛い、それを実感するだけでも価値があるんだ。そういう映画。

 

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