『パトレイバー the movie2』
1993年。押井守監督。
宇野常寛がポリティカルフィクションしばしば言及する本作。
9条改正議論が取沙汰される今こそ、再び見返されているという。
都心湾岸のベイブリッジが爆破される。
爆撃機に自衛隊が関与か。
米軍基地から失踪したF16機が引き金になり、国内上空のスクランブル騒ぎ。
アメリカのシステムに侵入され、幻の爆撃を演出される。
つまり、システムやシュミレーション上で攻撃対象(敵軍機)が生み出される、
その脅威からの防衛や追撃の点で戦争を引き起こされる状況。
まるで、多くの戦争が自衛の暴走から始まるという事実のメタファーのようなものだ。
「戦争が平和を生むように、
平和が戦争を生む」
「府中の防空司令部は、追撃命令まで出したって言うじゃないか」
「悪い軍隊なんてものはない。悪い指揮官がいるまでだ」
特車二課レイバー隊。
南雲課長代理(しのぶさん)と後藤隊長。
ツゲの息がかかった人間が混ざっている?
元警察内部の人間によるテロリズムだ。
「政治的要求が出ないのは、そんなものはないからだ」
首都を舞台に戦争という時間を演出すること
「この国はもう一度、戦後からやり直すことになりますな」
「なあ、俺がここにいるのは警察官だからだが、あんたなんでツゲの隣にいないんだ」