ここがパンチライン!(本とか映画、ときどき新聞)

物語で大事なのはあらすじではない。キャラクターやストーリーテリングでもない。ただ、そこで語られている言葉とそのリアリティこそが重要なんだ!時代の価値観やその人生のリアリティを端緒端緒で表現する言葉たち。そんな言葉に今日も会いたい。

2018-10-05から1日間の記事一覧

『万延元年のフットボール(大江健三郎)』

1988年初版刊行。 繰り出されるイメージは大江健三郎作品のイメージそのものだ。 石の礫。不条理な事故や怪我。生まれた子に障害がある。 穴にうずくまる僕。異常に太り出した女(ジニ)。森に棲む隠遁社(ギー)。 顔を朱色に塗って縊死した友人..。 こ…