ここがパンチライン!(本とか映画、ときどき新聞)

物語で大事なのはあらすじではない。キャラクターやストーリーテリングでもない。ただ、そこで語られている言葉とそのリアリティこそが重要なんだ!時代の価値観やその人生のリアリティを端緒端緒で表現する言葉たち。そんな言葉に今日も会いたい。

『サマーウォーズ(細田守)』

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09年8月公開。細田守監督。

 


冒頭のコマーシャル

「仮想空間で拡がるバーチャル社会、さまざまな活動が簡潔する時代です!」

 

 

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夏希先輩に夏休みのバイトに誘われ訪れたのは信州上田の旧家。

家族の前で、「わたしの彼。お婿さんになるひと!」

彼氏のフリして!お願い!と乞われて、ここまでのタイトルロールで物語の導入は終了。


あとはオズ世界内をハッキング用のAI(LOVEMACHINE)が好き勝手増殖して、現実世界にも甚大な影響を及ぼすようになる。オズ世界のアカウントと人間の権限は等しいのだ。

 

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「言い方がダメ。もっと取引先に言うみたいに言って」

 

「まるで敵に攻め込まれているみたいじゃないか。これは戦だよ。私もなんとかしてみるから。」

 


本能の赴くまま、世界中の権限と情報を蓄えつづける。
いまやたった一体で何百万の軍隊と同じだ。

 



ケンジ「まだ僕は自分に自身が持てません」

おばあちゃんの死


人工衛星GPSで誘導して、原発に落とす

「うちは昔から、負け戦だって戦うんだよ!」

ナツキへ、僕のアカウントを使ってください

「温泉だ、温泉でたー」

 

 


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全編を貫いて明るくしているのは陣内家の面々の、剛毅で肝のすわった気持ち良さ。

まっすぐでいたいけな少女の快活さと、へたれ少年の成長譚。

 

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