ここがパンチライン!(本とか映画、時々 新聞)

いま、物語で大事なのはあらすじではない。そこで語られている言葉とリアリティだっ!!ということで、卑怯で弱い人間を愛したい。人間の野蛮さ、愚劣さから目を背けたりしたくない。おのれ自身の端緒(根っこ)が絶えず更新されてゆくそんな経験をする、そのための記録。大江健三郎と吉田修一と。三島と太宰と。村上春樹と中村文則、小島信夫と舞城王太郎。カズオイシグロにミシェル・ウェルベック。カーヴァーとチャンドラー、ブコウスキーにキューブリック。コッポラにデビット・フィンチャー。ウディ・アレンもケヴィンスペイシーも。談志だって

『ザ・フォール 警視ステラ・ギブソン』

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妙齢スカリー(ジリアン・アンダーソン)が警視役。

Xファイル世代にドンピシャな設定だ。

ネトフリで一気見した。

 

 

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ロンドンからやってきたステラは、現場に居合わせたマッチョでイケメンな男性警官に泊まっている部屋番号を告げる。なにっ!あのスカリーにお色気が??

いちいちXファイルに重ねてしまう。

モルダーは出てこないが。。

 

 

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ヒルトンを訪れるイケメン警官。

言葉をほとんど交わす間もなく交接するオーソドックスなやつ。

(若いつばめにも手をつける。なんかも昔関係があったらしい..)

二人がやってる間に、女弁護士は殺されてしまう。

魅惑の殺人者、スペクターに。

 

面白いのは、スペクターはメチャクチャな絞殺殺人鬼なのに、

何も知らない女たちを惹きつけていること。

いい男だからか、女たちはこの男をあまりに警戒しない。

住んでいる場所を明かし、身分証を見せる。

そりゃそうだ。誰も、目の前にいる男が連続殺人犯だとは思わない。

 

 

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スペクターは、家族と日常を送りながら繰り返し殺しを行う。

妻に優しくし、娘を寝かしつけながら、殺した女の髪の毛で遊ぶ。

操作する側と、犯人の日常が交錯するスリル。

 

殺人とは違う事件のこじれたもつれで、マッチョ警官が撃たれる。

ステラのお遊びが明るみになる。

果たして火遊びはお遊びなのか?彼女にとって必要なものではなかったのか?

 

 

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ステラの部屋に忍び込むスペクター。

何も知らずに中年のおっさんが一人、やけぼっくいに火をつけようと「一回やらせてくれ」とお願いして、ステラに殴られたりしているのを一部始終見られちまったか、みたいな喜劇性もある。

そんなことしてるうちに、スペクターはステラの日記を読み解き、言葉を書き置く。

ステラ・ギブソン、君を理解できた。

 

 

 

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監察医のリードスミスは何気なく誘ってきたステラに対して、

「できないわ。わたしはあなたとは違う」 

 (「ステラの性に対するあまりの節操のなさ。しかも両刀という無節操!=トラウマ。父との確執。」もこのドラマの魅力の一つ)

 

 

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男らしさは、生まれ持った欠陥だわ

 

 

酒を見るのと同じ目つきで

 

 

人生は選択の総和だ A・カミュ

 

被害者の病室にカウンセラーとしてやってくるスペクター

冷静緻密にして大胆不敵。これ悪の条件也。

 

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ステラの日記を読んだスペクターは取り調べで、

ステラとその父親との関係について言及する。

 

薬だけではなくて、窒息プレイをしてセックスを楽しむ男たち

 

 

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やはりこのドラマの魅力は、ステラの隙、というか危なっかしさだろう。

そしてそんな警視がいつ殺人鬼の標的になってもおかしくないというスリルだろう。

実際に、二人の面と向かっての対決がある。