取締役島耕作
取締役 #2巻
✔︎上海時代の秘書・揚春華
✔︎「あいつは間違いなく5年後の初芝電産を背負って立つ男だ」
✔︎チャコママ、上海でベイカーとヘロイン漬け
取締役 #5巻
✔︎大泉相談役の死。愛人の馬島典子が出棺の先頭に、「最高のフィナーレだ」
✔︎孫鋭と典子の出会い、パンツが見えてロケット発射🚀
✔︎「︎やめてよ 私 そういう重い告白はめんどうだから受けつけないわ」
✔︎「私が何年銀座で商売してきたと思うの?」
取締役 #6
✔︎出発のNo.2曽烈生、裏社会とも繋がってそう
✔︎「よかった!私不倫って苦手なの なんだか罪悪感があって・・・」
取締役 #7 8
✔︎島抱き唯一の中国人紅梅
✔︎万亀社長の愛人、︎中国ゴルフビジネスに参入するきっかけ
✔︎常務になると知ってワイングラスを落とす
旅はわたしの読書体験の一つだ。(2018.4.30-5.3)
旅はわたしの読書体験の一つだ。(@THAI PATAYA 2018.4.30-5.3)
iphoneメモより、帰国後に一部補足。
@Thai land PATAYA(4/30)
スワンナプーム空港で今日から2日間のパタヤの天気を調べる。iphone標準搭載の天気予報によると3日間ずっと雨らしい..☔️おおおうomz
「しかしだ。国によって、もちろん天気予報を報じる形態によって天気マークが伝える情報が違う」と妻が教えてくれた。うむ、聡明な妻だ。
空港からパタヤまではバスで1時間半。ざっくりパタヤに着き、あまりに適当な場所に降ろされると、ホテルまで歩くのはまだ30分はかかりそうな位置だということであいのりタクシーに乗る。
午後7時過ぎ。
@Thai land PATAYA(5/1)
朝6時に目が覚める。地から天井までガラス張りの窓際に座り、朝の光で本を読む。
ビーチシートでゆっくり。ビーチ近くのマックでおつまみを。
太ってるかナヨナヨしてるかの白人(要はモテなそうな)のと現地の女の子のカップリングを多数見た。昼間のオープンバーで白人中年男性が外を見ながら飲んでる姿といったらもう、情けないというかなんとも醜悪な景色だった。
もちろん、男同士のゲイカップルも多数。ジャスミンカフェで見た欧米人の連れの女性が可愛かった。
@Thai land PATAYA(5/2)
よいロケーションのカフェを求めてウォーキングストリート方面へ
「(信号変わるのこんな早いんじゃ)アルツハイマーの人、絶対渡れないじゃんねえ」
ビールも提供する、ビーチ沿いのスタバ。縁側に座布団のスタイル。たいへん快適である。
「日本の気配」を読みながら思う。かつてあんなに笑かしてくれてきた松本人志の笑いに、最近
彼が考えてることを知ったいま、
アメリカの高速バス内で、その女性(演・鈴木保奈美)がクシャミをするときに「ハックション」だったので日本人だとわかった古畑のエピソードが好きだとか、そんな話をしてた。
@Thai land BANGKOK(5/3)
Mango stilky rice.
スワンナプーム発が22:45と夜便だったので、空港のミラクルラウンジでシャワーを浴びる。
シャワー後のシンハー。ハラールのトマトパスタ食べたんだけど、美味しくて
帰りに機内で観たのがこれまた何度目かのミスティックリバー。ミスティックリバー的なもの(
あの日俺かお前が車に乗っていたら、
マリータみたいな女は口説けなかった。
「おかしくなりそうだよ。もうあの子のために泣けないんだぞ」
パタヤの夜はプリサクのシュリンプフライとともに
『レッド・ドラゴン』
こんなシーンあったかな?くらいに思わせる狂信的殺人犯の一幕
時系列的には、羊たちの沈黙以前のエピソード1。
主役(殺人犯)模はレクターの倣犯ならぬ、レクター博士に憧れている狂ったタイプの犯罪者。本篇は言わば羊たちのスピンオフ作品。
この手の作品であれば、アンソニー・ホプキンスのちょい出演で量産できるだろう。
クラリス捜査官の前に、レクターを追い捕らえた人間。
これがほんとに生半可じゃない。この人の演技がとにかく作品に溶けて光ってる。
知恵視覚障害者の女に近づくF・ダラハイド
→演じるのはレイフ・ファンズ。ヴォルデモードことスゴイ。
「わたしはドラゴン。なのに狂人と呼んだ」
車椅子に座らされた火ダルマになった記者写真
「これで狼狽えることも出来るが、学ぶこともできる」
ブルックリン美術館所蔵ウィリアム・ブレイクのドラゴン画を食べちゃう
「シッ彼に聞かれる。君を寄こせと言ってる」
『クロマグロとシロザケ 〜東京夜話〜(いしいしんじ)』
「つらいのはな、速く泳げないことなんだ。自分が泳ぎたい速度で泳げなけりゃ、泳いでるって気にならないだろう」
「なにかやらなくっちゃ、って感じを思い出すね」彼は巨体を上下に揺らした。「ずいぶん長い間、一匹だったんだ。一匹だと、やっぱり自分はわからないもんだな。自問自答ってのは要するに、逃げなんだよ」
表層と深層で、海流の向きは往々にして違うものなんだ。
「ねえ、そんなに落ち着きがないってことは」魚は嬉しそうに言った。「あなたマグロね。ねえそうでしょう。ほんとにずっと泳いでいるのね」
「うちらには実感ないけどな、このあたりの水温は、もうシャケには無理や。知ってるか。あんたの彼女は、もっと北の海底に一匹だけキャンプ張って、アホなマグロに会いにこのあたりまでわざわざ下ってきとんのや。あの子にとって、どういうことかわかるか。あの子はシャケなんやで。マグロやないんやで。寒い寒い、川の生まれなんやで」
「ぼくだって、サケになりたかった」ぼくはつぶやいて、泳ぎはじめた。彼女の冷ややかな肌の感触がまだえらに残っていた。たぶん一生消えない、と思った。
『掏摸(中村文則)』
財布はポストに入れれば、郵便局から警察に行き、免許証の住所に戻る。指紋を拭き取り、ポケットにしまった。ホストは薬でつかまりかもしれないが、それは自分に関係したことではなかった。
この金は昨日の痴漢から取ったものだが、その前の所有者は不明だった。この金はそれぞれの人生の瞬間を、見ているのだと思った。
時間には、濃淡があるだろ?ギャンブルとか、まあ投資詐欺が成立する緊張もそうだよ。…法を超える瞬間、ヤクザの女とか、やったらやばい女と寝る瞬間とかさ・・・、意識が活性化されて、染み込んでくるし、たまらなくなる。
惨めさの中で、世界を笑った連中だ
女をベッドに倒しながら、佐江子のことを考えていた。
貴族はその少年を見ながら、こいつの人生を、自分が完全に規定してやろうとした。
僕は、子どもという存在に何かを言う生き方を、していなかった。
https://www.amazon.co.jp/dp/B00D8QZGB6/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1
『フィッシュストーリー』
伊坂の短編。
嫁が一番好きな話だ、というので再読。
二十数年前と現在、さらに三十数年前とが繋がる。ある音楽で。
息子の正義、ハイジャック、ミュージシャンのレコーディング。
まさに、風が吹けば桶屋がもうかる。
めぐりめぐって「彼らの音楽が、世界を救う」なのだ。
『僕の孤独が魚だとしたら、そのあまりの巨大さと獰猛さに、鯨でさえ逃げ出すに違いない』
「だいたいさ、正義なんて主観だからさ、そんなの振りかざすのは、恐ろしいよ」
英語で、『fish story』ってのは、ほら話のことだ
『銃(中村文則)』
『銃』を再読。
大学生の抱える退屈と狂気。何かとすぐセックスという男子大学生のメンタリティや、銃を持っていることの落ち着きと狂気。
クライマックスは電車の中で。ラスト2行は現代の狂気そのもの。そんな狂気にもリアリティがある(ような気がする)から不思議だ。
ここで描かれた狂気に向かう心情やメンタリティの、やや薄めた形であればわたしも持っている、そう思ってしまったのだ。(それってこの手の小説としてはものすごいことだ)
昨日、私は拳銃を拾った。あるいは盗んだのかもしれないが、私にはよくわからない。
雨はわたしの憂鬱さと象徴するよな降り続き、
私の周囲は退屈に満ちていたが、私は常に機嫌がよかった。
要するに、変化は私の中にあった。
私はあえて、普通の人が普通にやることを、自分でしてみたいと思った。
銃を手にして、これまでの日常が日常でなくなる非日常の生成。
私にはその時、その後を同じように走って追いかけ、彼を殴り倒してみようという考えが浮かんだ。そうすればきっと、彼は驚くし、それを見ている連中も驚くだろうと思った。わたしはその光景を想像し、魅力を感じた。
私はそれからタクシーで女の住むマンションに行き、部屋の中に入った。女はかなり酔った様子だったが、本当はそんなに酔ってはいないのだろうと私は思った。
自分の右の指先から女の匂いがし、私は気分が悪くなった。
私は彼女のセリフが気に入り、それに満足した気分になった。
私は自分の顔を眺めながら、段々と笑いが込み上げてくるのを意識した。私は先走りしているのだと思った。そもそも、私はあの男を殺していなかった。
私はこの間女と寝たばなりだったし、またあの面倒なことを繰り返すのかと思うと、うんざりした気分になった。これも拳銃を手に入れた効果なのだろうかとも考えたが、
こんな所で警官とは難しい、私はそういう何でもない言葉を、自分の表情の中に出そうとしていた。
警官と喋ったせいか、少し気分が高揚した。
彼女の男がクールな奴ならば私は聞き上手な男になる必要があったし、反対に甘えるような嫉妬深い奴ならば、わたしはクールになる必要があった。
私の鞄の中には、拳銃が入っていた。
誰かに盗まれるようなことがあれば、それは私の破滅を意味するように思えた。
御飯を食べるかと聞かれたので、私はいらないと答えた。別に食べてもよかったのだが、ただセックスをする為だけに行くというのをしてみようと思った。