ここがパンチライン!(本とか映画、ときどき新聞)

物語で大事なのはあらすじではない。キャラクターやストーリーテリングでもない。ただ、そこで語られている言葉とそのリアリティこそが重要なんだ!時代の価値観やその人生のリアリティを端緒端緒で表現する言葉たち。そんな言葉に今日も会いたい。

専務島耕作 #4

f:id:design_your_life:20180513091820j:plain初芝電工のホワイトナイト成功。

島耕作、ついに社長へ...

 

✔︎五洋のホワイトナイトとして初芝が名乗り出る

 

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☑︎「島さんは完璧すぎて女にコンプレックスを持たせるところがあるわ。そこに本人も気付いてないみたい(香織)」

 

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☑︎板東取締役(社長の女)がソムサンの内通者だった

 

 

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取締役島耕作

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取締役 #2巻
✔︎上海時代の秘書・揚春華


✔︎北京大学復旦大学


✔︎「あいつは間違いなく5年後の初芝電産を背負って立つ男だ」


✔︎チャコママ、上海でベイカーとヘロイン漬け

 

 

取締役 #5巻
✔︎大泉相談役の死。愛人の馬島典子が出棺の先頭に、「最高のフィナーレだ」


✔︎孫鋭と典子の出会い、パンツが見えてロケット発射🚀


✔︎「︎やめてよ 私 そういう重い告白はめんどうだから受けつけないわ」


✔︎「私が何年銀座で商売してきたと思うの?」

 

 

取締役 #6
✔︎出発のNo.2曽烈生、裏社会とも繋がってそう


✔︎「よかった!私不倫って苦手なの なんだか罪悪感があって・・・」

 

 

取締役 #7 8


✔︎島抱き唯一の中国人紅梅


✔︎万亀社長の愛人、︎中国ゴルフビジネスに参入するきっかけ


✔︎常務になると知ってワイングラスを落とす

 

 

旅はわたしの読書体験の一つだ。(2018.4.30-5.3)

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旅はわたしの読書体験の一つだ。(@THAI PATAYA 2018.4.30-5.3)
iphoneメモより、帰国後に一部補足。

 

@Thai land PATAYA(4/30)

 スワンナプーム空港で今日から2日間のパタヤの天気を調べる。iphone標準搭載の天気予報によると3日間ずっと雨らしい..☔️おおおうomz


「しかしだ。国によって、もちろん天気予報を報じる形態によって天気マークが伝える情報が違う」と妻が教えてくれた。うむ、聡明な妻だ。

 

 空港からパタヤまではバスで1時間半。ざっくりパタヤに着き、あまりに適当な場所に降ろされると、ホテルまで歩くのはまだ30分はかかりそうな位置だということであいのりタクシーに乗る。雑な運転で市街地をひた走る。もう金額はほとんどいいなりだ。

 

 午後7時過ぎ。これから街に出るのは疲れるのでホテルのレストランへ。唐揚げ、海老しんじょう揚、焼ヌードル。海老のガーリック炒めって小エビが使われていて食べていて迫力も食べ応えがない。しかしこれは最終日に空港で頼んだ時もこんな海老だった。こういう料理なんだな。

 


@Thai land PATAYA(5/1)
 朝6時に目が覚める。地から天井までガラス張りの窓際に座り、朝の光で本を読む。武田砂鉄の「日本の気配」。


ビーチシートでゆっくり。ビーチ近くのマックでおつまみを。

 

 太ってるかナヨナヨしてるかの白人(要はモテなそうな)のと現地の女の子のカップリングを多数見た。昼間のオープンバーで白人中年男性が外を見ながら飲んでる姿といったらもう、情けないというかなんとも醜悪な景色だった。

 もちろん、男同士のゲイカップルも多数。ジャスミンカフェで見た欧米人の連れの女性が可愛かった。


@Thai land PATAYA(5/2)

よいロケーションのカフェを求めてウォーキングストリート方面へ
歩く

 

「(信号変わるのこんな早いんじゃ)アルツハイマーの人、絶対渡れないじゃんねえ」 

 

 

 

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ビールも提供する、ビーチ沿いのスタバ。縁側に座布団のスタイル。たいへん快適である。

 


「日本の気配」を読みながら思う。かつてあんなに笑かしてくれてきた松本人志の笑いに、最近笑えなくなったのが残念。あからさまにいまの自民党安倍首相)の政治やその姿勢を支持しているから。これまでは笑い(のセンス)と政治スタンスや思想は切り離すべきだと考えていたがやはり難しい。

 彼が考えてることを知ったいま、もう彼の冗談に笑えない自分がいる。百田尚樹の「永遠の0」が絶対受け入れられないし、(いたずらにお涙頂戴とするはずで)読みたくもないのと同じものを感じる。

 アメリカの高速バス内で、その女性(演・鈴木保奈美)がクシャミをするときに「ハックション」だったので日本人だとわかった古畑のエピソードが好きだとか、そんな話をしてた。



@Thai land BANGKOK(5/3)

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Mango stilky rice.


ANAコードシェアしてんのか

 

 

f:id:design_your_life:20180506193008j:plain スワンナプーム発が22:45と夜便だったので、空港のミラクルラウンジでシャワーを浴びる。
シャワー後のシンハーハラールのトマトパスタ食べたんだけど、美味しくて

 

 帰りに機内で観たのがこれまた何度目かのミスティックリバーミスティックリバー的なもの(デイブが幼い頃車で男に連れていかれた、19の娘が下の娘の初整体、家族にとって大事な朝に帰って来ない)、ショーンペーン、ケヴィンベーコン、モフィアス

 

あの日俺かお前が車に乗っていたら、マリータみたいな女は口説けなかった。
「おかしくなりそうだよ。もうあの子のために泣けないんだぞ」

 



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パタヤの夜はプリサクのシュリンプフライとともに

『レッド・ドラゴン』

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こんなシーンあったかな?くらいに思わせる狂信的殺人犯の一幕

 

時系列的には、羊たちの沈黙以前のエピソード1。

主役(殺人犯)模はレクターの倣犯ならぬ、レクター博士に憧れている狂ったタイプの犯罪者。本篇は言わば羊たちのスピンオフ作品。

この手の作品であれば、アンソニー・ホプキンスのちょい出演で量産できるだろう。

 

で、刑事役・グレアム捜査官がエドワート・ノートンですよ。

クラリス捜査官の前に、レクターを追い捕らえた人間。

これがほんとに生半可じゃない。この人の演技がとにかく作品に溶けて光ってる。

 

 

知恵視覚障害者の女に近づくF・ダラハイド

→演じるのはレイフ・ファンズ。ヴォルデモードことスゴイ。

 

 

「わたしはドラゴン。なのに狂人と呼んだ」

 

 

 

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車椅子に座らされた火ダルマになった記者写真

 

 

「これで狼狽えることも出来るが、学ぶこともできる」

 

 

 

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ブルックリン美術館所蔵ウィリアム・ブレイクのドラゴン画を食べちゃう

 

 

「シッ彼に聞かれる。君を寄こせと言ってる」

 

 

 

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『クロマグロとシロザケ 〜東京夜話〜(いしいしんじ)』

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「つらいのはな、速く泳げないことなんだ。自分が泳ぎたい速度で泳げなけりゃ、泳いでるって気にならないだろう」

 

「なにかやらなくっちゃ、って感じを思い出すね」彼は巨体を上下に揺らした。「ずいぶん長い間、一匹だったんだ。一匹だと、やっぱり自分はわからないもんだな。自問自答ってのは要するに、逃げなんだよ」

 

 

表層と深層で、海流の向きは往々にして違うものなんだ。

 

 

「ねえ、そんなに落ち着きがないってことは」魚は嬉しそうに言った。「あなたマグロね。ねえそうでしょう。ほんとにずっと泳いでいるのね」

 

 

「うちらには実感ないけどな、このあたりの水温は、もうシャケには無理や。知ってるか。あんたの彼女は、もっと北の海底に一匹だけキャンプ張って、アホなマグロに会いにこのあたりまでわざわざ下ってきとんのや。あの子にとって、どういうことかわかるか。あの子はシャケなんやで。マグロやないんやで。寒い寒い、川の生まれなんやで」

 

 

「ぼくだって、サケになりたかった」ぼくはつぶやいて、泳ぎはじめた。彼女の冷ややかな肌の感触がまだえらに残っていた。たぶん一生消えない、と思った。

 

 

 

 

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『掏摸(中村文則)』

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財布はポストに入れれば、郵便局から警察に行き、免許証の住所に戻る。指紋を拭き取り、ポケットにしまった。ホストは薬でつかまりかもしれないが、それは自分に関係したことではなかった。

 

 

この金は昨日の痴漢から取ったものだが、その前の所有者は不明だった。この金はそれぞれの人生の瞬間を、見ているのだと思った。

 

 

時間には、濃淡があるだろ?ギャンブルとか、まあ投資詐欺が成立する緊張もそうだよ。…法を超える瞬間、ヤクザの女とか、やったらやばい女と寝る瞬間とかさ・・・、意識が活性化されて、染み込んでくるし、たまらなくなる。

 

 

惨めさの中で、世界を笑った連中だ

 

女をベッドに倒しながら、佐江子のことを考えていた。

 

 

貴族はその少年を見ながら、こいつの人生を、自分が完全に規定してやろうとした。

 

 

僕は、子どもという存在に何かを言う生き方を、していなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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『フィッシュストーリー』

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伊坂の短編。

嫁が一番好きな話だ、というので再読。

二十数年前と現在、さらに三十数年前とが繋がる。ある音楽で。

息子の正義、ハイジャック、ミュージシャンのレコーディング。

 

まさに、風が吹けば桶屋がもうかる。

めぐりめぐって「彼らの音楽が、世界を救う」なのだ。

 

 

『僕の孤独が魚だとしたら、そのあまりの巨大さと獰猛さに、鯨でさえ逃げ出すに違いない』

 

「だいたいさ、正義なんて主観だからさ、そんなの振りかざすのは、恐ろしいよ」

 

英語で、『fish story』ってのは、ほら話のことだ

 

 

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『銃(中村文則)』

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『銃』を再読。

大学生の抱える退屈と狂気。何かとすぐセックスという男子大学生のメンタリティや、銃を持っていることの落ち着きと狂気。

 

クライマックスは電車の中で。ラスト2行は現代の狂気そのもの。そんな狂気にもリアリティがある(ような気がする)から不思議だ。

 

ここで描かれた狂気に向かう心情やメンタリティの、やや薄めた形であればわたしも持っている、そう思ってしまったのだ。(それってこの手の小説としてはものすごいことだ)

 

昨日、私は拳銃を拾った。あるいは盗んだのかもしれないが、私にはよくわからない。

 

雨はわたしの憂鬱さと象徴するよな降り続き、

 

 

私の周囲は退屈に満ちていたが、私は常に機嫌がよかった。

要するに、変化は私の中にあった。 

 

私はあえて、普通の人が普通にやることを、自分でしてみたいと思った。

 

 

銃を手にして、これまでの日常が日常でなくなる非日常の生成。

 

私にはその時、その後を同じように走って追いかけ、彼を殴り倒してみようという考えが浮かんだ。そうすればきっと、彼は驚くし、それを見ている連中も驚くだろうと思った。わたしはその光景を想像し、魅力を感じた。

 

 

私はそれからタクシーで女の住むマンションに行き、部屋の中に入った。女はかなり酔った様子だったが、本当はそんなに酔ってはいないのだろうと私は思った。

 

 

自分の右の指先から女の匂いがし、私は気分が悪くなった。

 

 

私は彼女のセリフが気に入り、それに満足した気分になった。

 

 

私は自分の顔を眺めながら、段々と笑いが込み上げてくるのを意識した。私は先走りしているのだと思った。そもそも、私はあの男を殺していなかった。 

 

私はこの間女と寝たばなりだったし、またあの面倒なことを繰り返すのかと思うと、うんざりした気分になった。これも拳銃を手に入れた効果なのだろうかとも考えたが、

 

 

こんな所で警官とは難しい、私はそういう何でもない言葉を、自分の表情の中に出そうとしていた。

 

 

警官と喋ったせいか、少し気分が高揚した。

 

 

彼女の男がクールな奴ならば私は聞き上手な男になる必要があったし、反対に甘えるような嫉妬深い奴ならば、わたしはクールになる必要があった。

 

 

私の鞄の中には、拳銃が入っていた。

 

誰かに盗まれるようなことがあれば、それは私の破滅を意味するように思えた。

 

御飯を食べるかと聞かれたので、私はいらないと答えた。別に食べてもよかったのだが、ただセックスをする為だけに行くというのをしてみようと思った。

 

 

 

 

 

 

 

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