『フィッシュストーリー』
伊坂の短編。
嫁が一番好きな話だ、というので再読。
二十数年前と現在、さらに三十数年前とが繋がる。ある音楽で。
息子の正義、ハイジャック、ミュージシャンのレコーディング。
まさに、風が吹けば桶屋がもうかる。
めぐりめぐって「彼らの音楽が、世界を救う」なのだ。
『僕の孤独が魚だとしたら、そのあまりの巨大さと獰猛さに、鯨でさえ逃げ出すに違いない』
「だいたいさ、正義なんて主観だからさ、そんなの振りかざすのは、恐ろしいよ」
英語で、『fish story』ってのは、ほら話のことだ