ここがパンチライン!(本とか映画、ときどき新聞)

物語で大事なのはあらすじではない。キャラクターやストーリーテリングでもない。ただ、そこで語られている言葉とそのリアリティこそが重要なんだ!時代の価値観やその人生のリアリティを端緒端緒で表現する言葉たち。そんな言葉に今日も会いたい。

『Amadeus』

海外旅行に行くときは、機上で映画を観る。

飛行機にonされているものではない。

dvdプレイヤと好きなdvdタイトル持参でだ。

 

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「Amadeus」は昔から観たかった映画。

モーツアルトの才能と嫉妬にまつわる映画だ。

彼に嫉妬し、同時に憧れた宮廷音楽家サリエリのモノローグで始まる。

音楽に遊び、女と酒に戯れ、放蕩した天才モーツアルトの人生のハイライトを描く。

トリックスターであり、奇天烈、歌舞伎。誰もに才能を認められ、尊ばれていた。

仰々しい白髪上発巻き毛はカツラだ。

モーツアルトが衰弱と病気でベッドに伏せながら作曲を指示し、サリエリが紙に書き上げる作業は、本来サリエリの悪意や計略めいた感情を抱かせるものだが、むしろ神々しくさえある。観るものはそこに、芸術に魅せられた男たちのひたむきさを感じ取るからだ。

 

on the sky; taipei〜dempasarl