『もののけ姫』
土曜の朝、撮り貯めてあった「もののけ姫」を観る。
ジムに行く予定だったので1時間だけと思って観始めたが、しまいまで観てしまう。
97年作。制作費24億円だという。魔女の宅急便が4億円だというのでいかに作り込まれているかがわかる。
地上波では既に8回放送しているが、14年放送時も21.9%視聴率があった。驚異的な人気だ。
「沈まれい。なぜそんなに荒ぶる!」
「いつもいつも、カヤは兄さまを思っております」
里に下り、市で出会った行者ジコ坊と森の中で火を囲み、新世界へのオリエンを受ける。
たたら場は女系社会。「いい村は、女性が元気だと聞きます。」
えぼし御前は住民の信頼を得る。
「俺たちの稼業は、山を削るし、気を切るからなあ」
オサ「生きることはまことに辛い。世を呪い、それでも人は生きたい」
「お腹いっぱい食べられるし、男がいばらないしさあ」
猩々(ショウジョウ)
「人間喰う、人間の力 手に入れて。人間倒す」
サンが干し肉を食いちぎりアシタカに口移して食べさせるシーン
「シシ神さまがお前を生かした。だから助ける。」
モロ「少しは話のわかる奴が来た。」
数だけでは人間の石火矢には勝てぬぞ!
たとえ我が部族、ことごとく滅ぶとも、人間に思い知らせようと思う
乙事主は鼻(嗅覚)で全てを理解する。
サンの声は石田ゆり子。
サンの表情がゆり子さんに似過ぎ。
作り手が、声の主を意識したなこりゃ。
アシタカ「あの子を解き放て!あの子は人間だぞ!」
モロ 「黙れ小僧!お前にあの娘の不幸が癒せるのか!?」
モロ「お前にサンが救えるのか!?」
アシタカ「わからぬ。だが、共に生きることはできる」
神の首を取り、怒り、ドロドロの液が山や里と飲み込む。まるで火山の噴火のように。
人間の驕りや冒涜に対する、大地の怒りであり、自然の怒りである。
とりわけもののけ姫のようなアニメーションは大人でも面白い。
それは物語として神話的世界を扱っており、対称性のある物語であるため異常なまでに示唆に富んでいるのだ。