『トランプ大統領と世界』イマニュエル・ウォーラーステイン(2016年11月11日付 朝日新聞)』
しかし、世界に目を向けると、トランプ大統領の誕生は決して大きな意味を持ちません。米国のヘゲモニー(覇権)の衰退自体は50年前から進んできた現象ですから、
今の米国は巨大な力を持ってはいても、胸をたたいて騒ぐことしかできなゴリラのような存在なのです。
右にしても左にしても、先鋭的な集団は内側からの批判を恐れ、どんどん極端になっていく危険性があります。
しかし、世界に目を向けると、トランプ大統領の誕生は決して大きな意味を持ちません。米国のヘゲモニー(覇権)の衰退自体は50年前から進んできた現象ですから、
今の米国は巨大な力を持ってはいても、胸をたたいて騒ぐことしかできなゴリラのような存在なのです。
右にしても左にしても、先鋭的な集団は内側からの批判を恐れ、どんどん極端になっていく危険性があります。