2017-07-17 『パリ協定へ背向けた米(2017年7月5日付朝日新聞)』 新聞記事で・・・ 米本昌平・東京大学客員教授(専門は科学史、科学論) 国際社会では、ジオエンジニアリング(気候工学)で温暖化を抑えるというアイデアが出てきた。 最も議論になっているのが、軍用機で成層圏にエーロゾルを注入し、地球を冷やす方法です。1991年のピナトウボ火山の大噴火で、地表の気温が下がったのと同じ原理。むろん科学者の大変は大反対の禁じ手です。しかし、トランプ大統領なら、パリ協定離脱にとどまらず、「みなさんお困りなら最強の米軍が地球を冷やしてあげましょう」というところまで行きかねない。