ここがパンチライン!(本とか映画、時々 新聞)

いま、物語で大事なのはあらすじではない。そこで語られている言葉とリアリティだっ!!ということで、卑怯で弱い人間を愛したい。人間の野蛮さ、愚劣さから目を背けたりしたくない。おのれ自身の端緒(根っこ)が絶えず更新されてゆくそんな経験をする、そのための記録。大江健三郎と吉田修一と。三島と太宰と。村上春樹と中村文則、小島信夫と舞城王太郎。カズオイシグロにミシェル・ウェルベック。カーヴァーとチャンドラー、ブコウスキーにキューブリック。コッポラにデビット・フィンチャー。ウディ・アレンもケヴィンスペイシーも。談志だって

『僕らはいつまで『ダメ出し社会を続けるのか』(荻上チキ)』

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 荻上チキの、TVでのコメンター陣の並びについても、客観的で中立的な視点と切り口は、どうやって培われてるんだろうと興味本位で読んだ。

「エヴィデンスに基づいた議論構築」や「社会疫学的な思考」を大事に、一つ一つを考えてきた人だ。そう思えた。同い年なのに大したものだ。

 逆に言うと、習慣と訓練次第でこういう風になれる。それは確信を持って言えることだ。

 

 

地方農村の人口が、都市部の工業部門に移行していく過程で、高度成長期の成長が達成されてきたものの、その動きが一巡して安定成長機に突入していったという、非常にシンプルなものです。 

 

構造改革」という言葉が政治家によって使われるほとんどの場面では、その実、単純に「今まで使っていた予算を削りましょう」と言ってるだけの場合がすごく多い。

 

自民党の安定与党だった政治が崩れ、政治状況が変化しているのは、、、、、、族議員が衰退した経緯の中にある

 

 

だから政治家は何かと理由をつけて、「今こそ公共事業を」と叫びます。そうすれば、配れるパイが増え、自分たちの影響力が増し、票田を購入することができるからですね。

 

 

自分こそがうまく削れる

 

 

特定の争点ではそれぞれ対立を示すものの、多様な論点というものが出にくくなるという問題です。

 

 

 

僕らはどうして、

間違えた議論をするのか

 

 

97年に3%から5%に消費税の税率を上げた時、日本の税収全体は、増えるどころか、その翌年以降”減ってしまった“という事実があるのです。 

 

社会保障は、、、「収入が少なくて困っている人を助けるための再分配制度的意味合いが多分に含まれている制度」です。こうした理念を実行するにためには、「あるところからは多めにもらい、貧しいところは免除する」という、累進課税が可能な税制が一番に検討される必要があります。

 

 

ゼロ貯金世帯が、2人以上の世帯で全体の26%(2012年現在)という時代

 

割と人気のある削り合いネタのひとつが「国会議員の定数を削減する」「議員の給与をカットする」といったもの、、、、実にみみっちい数字しか出てこない。

 

 

高齢者に生活保護受給が多いのは、国の年金政策が失敗してるから。

障害者の人の受給が多いのも、国の障害者福祉がうまくいってないから。

 

 

日本で行われている政策の多くに、あまりにも多くの「国民益」を阻害する「省益」が潜り込まされてしまっている

 

 

日本には約100万人の国家公務員

うち、1万5千人が国家試験Ⅰ種合格で中央官庁に務めるキャリア官僚。

 

 

省庁内の「ペイアズユーゴー原則」

 

 

記者は特定分野の掘り下げが苦手な人ばかりになってしまう

 

 

アーカイブ性の強化」

 例えば、さまざまな記者会見の様子、それらの動画をどこかにひとまとめにアップしておいてくれないかな

 

 

社会問題の当事者になる可能性というのは、「個人の資質の問題」と「社会環境」の掛け算で変わってくるものです。

 

 

地域や集団内で、疾患や健康に関する事象の発生原因や変動するさまを明らかにする学問のことですが、翻って社会疫学的な思考」とは、個人を不幸、病気にしてしまうような社会問題の原因が何で、どういう理由で拡がって、それに対する有効な処方箋は何で、、、、をあらゆる社会問題に対して丹念に行うということをいいます。

 

再犯率」というのは、検挙または処分された人が、また同じ犯罪を繰り返す割合のことで、一方の「再犯者率」というのは、検挙または処分された人のうち、それ以前に犯罪に手を染めていた人が占める割合のこと

 

現在の日本の傾向としては、犯罪が減少傾向にある一方で、この再犯者率の増加が大きな問題として取り上げられる事が多くなってきた。

 

生活保護か刑務所か

 現行の制度ではどうしても、出所後すぐに生活保護の申請をしてもらうといった対応に限られてしまう

 

『ベター・コール・ソウル』SEASON4

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ソウル誕生までの長いエピソードもも極まってきた感のある、SEASON4。

 

とりわけ、味があってイイ!言葉少なでも叙情的だなあといつも思わせるのは、

ロートルでプロの仕事人 マイク・エルマントラウトが関わるエピソード。

 

 

#10 『勝者』

 

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妻に会うために逃げ出した、ドイツ人技師を連れ戻したマイク。

ガスとのやりとりで、厳しい対処を選ばざるおえなくなった。

シーズン後半のクライマックスにもなり得る名シーン。

二人のやりとりも、渇いていて素晴らしい。

 

 

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一方で、弁護士資格を取り戻すため、あらゆる手を尽くしすジミー。

死んだ兄の手紙を持ち出して訴えるが、その芝居と策略に、それを手伝っている相棒キムも何をか思わんや。

 

 

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そうして、ソウル・グッドマン(すべてよし)が誕生する。

 

 

 

『シェイプ・オブ・ウォーター』

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お風呂でオナニー

 

背の低い男は必ず浮気する。

 

 

水槽の中の異形の彼と、音楽を流してデートする。

 

 

彼はありのままの私を見てる。

 

 

あなたの姿がなくても、気配を感じる。

 

 

 

人生は失敗の積み重ねに過ぎない。

 

 

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『状況は変わる(浜矩子)』

 

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10月4日付 朝日新聞夕刊

 

>「荒れ野で叫ぶ声でありたい」と、振る舞ってきた。

 

>「敵を決めつけてはいけない

 

>安倍政権がアベノミクスを打ち出して間もない2013年、「アホノミクス」と言い出した。

 

 

痛快。浜矩子、追いかけたいわ〜。

 

 

 

 

 

 

『等身大の日韓関係』『せめて議論の場は寛容に(佐伯啓思)』

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2018年10月5日付 朝日新聞

 

出水 薫さん(九州大学大学院教授)

「日韓関係がよくない」という言い方を耳いしますが、「日韓関係」とは、いったい何なのでしょうか。

 

首都からの始点がすべてであるように語らず、多様な見方で相対化する努力が必要です。

 

イ・ウンジさん(芸人)

国同士の関係を個人の関係に持ち込まず、国と自分をいったん話して考えた方がいいと思うのです。

チュートリアルの漫才を見て、日本で芸人をめざそうと思った韓国人女性。この子の漫才、一度聞いてみたいなあ。

 

 

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 ここには少なくとも三つの重要な論点が含まれていた。ひとつは、問題となった「生産性」である。

 日本では、構造改革以降、この20年以上、あらゆる物事を生産性や成果主義のタームで論じてきたのである。私はこのこと自体が問題だと思うから杉田氏の論旨には賛同しないが、しかし、政策判断の基準として生産性が適切なのか、どこまでこの概念を拡張できるのか、という論点はある。

 

 第二に、そもそも結婚や家族(家)とは何か、ということがある。法的な問題以前に、はたして結婚制度は必要なのか、結婚によって家族(家)を作る意味はどこにあるのか。こうした論点である。

 そして第三に、LGBTは「個人の嗜好」の問題なのか、それとも「社会的な制度や価値」の問題なのか、またそれをつなぐ論理はどうなるのか、ということだ。しかし、杉田氏への賛同も批判も、この種の基本的な問題へ向き合うことなく、差別か否かが独り歩きした。これでは、不毛な批判の応酬になるほかない。  

 

 そして、新潮社の雑誌の特質は、きれいごとではない、この人間の複雑な様相をいささかシニカルに描き出すところにあった。それがすべて崩れてしまった。

 

 私は、人間社会の深いところに「正義」の観念はあると思うが、それを振りかざすことは嫌悪する。それはたちまち不寛容になり、それでは議論も成り立たなくなる。

 

自分たちの主張を「正義」として、反対の立場を封印することは「コレクトネス」でも何でもない。

 

本当に大事なのは、議論の結論というより、その論じ方であろう。

 

だが 今日、社会から「寛容さ」が急激に失われている。それは論壇だけのことではないのだが、せめて紙媒体の議論の場だけでも「寛容さ」を保つ矜持がなければ、我が国の知的文化は本当に崩壊するだろう。

 

賢い人だわ〜(って京大の名誉教授捕まえてアレだけど..)。

いまだからこそ、こういう人の言うことに耳を傾けたい(そしてこういう人選とテーマを設定できる朝日新聞はほんとそれだけで価値がある)。

 

 

 

 

 

 

『万延元年のフットボール(大江健三郎)』

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1988年初版刊行。

繰り出されるイメージは大江健三郎作品のイメージそのものだ。

 

石の礫。不条理な事故や怪我。生まれた子に障害がある。

穴にうずくまる僕。異常に太り出した女(ジニ)。森に棲む隠遁社(ギー)。

顔を朱色に塗って縊死した友人..。

 

 

この夏の終わりに僕の友人は朱色の塗料で頭と顔をぬりつぶし、素裸で肛門に胡瓜をさしこみ、縊死したのである。

 

 

<なんでもいいから、陽気にしていようじゃないか!>

 

ーおれは自分の肉体がすっかりばらばらになり、すみずみまで、ぐにゃぐにゃになり、どんな感覚もないウィンナ・ソーセージのひとつながりのごときものになってしまった気持をあじわったよ。その反面、精神の方は肉体から完全に切りはなされて、はるかな高みを浮遊しているのさ。

 

死は不意に理解関係の縦糸を断つ。生き残った者には、絶対につたわらないところのものがある。

 

 

もう飲むな、人生はしらふでやってゆかなければだめだ 

 

僕は自分が肉体、精神ともに下降しており、下降の斜面はあきらかに死の匂いのより濃密な場所へとむかっていることを自覚している。

 

 

しかし数千羽の鶏にガソリンをかけて焼く無益な労働を通じて、そういう連中の柔らかなできそこないの頭のなかの、ものほしげな甘ったれ根性も、幾らかはタフな憎悪の酢に変わったと俺は信じたいよ。

 

 

「きみはスーパー・マーケットの天皇が、朝鮮人部落の出身だということを知っていたのか?」

 

 

「蜜、おれが谷間の青年グループを訓練するためにつくるフットボール・チームのために、五万円寄付してくれないか?」

 

 

鷹四もまたS兄さん同様、万延元年の事件に影響を受けて行動することを望んでいるようですよ。

 

 

僕は根所家の人間の性格のうちで、万延元年の事件から勇壮な暗示を受け取ることを拒む側のタイプの血をうけついでいるんです。

 

 

妻の返事ははっきり聞き取れなかったが、僕にはいまや妻があきらかに鷹四の親衛隊に属したことがわかった。 

 

 

裏庭に今度はただ夜明けにもぐりこむことだけが目的の穴ぼこを掘ろう。アメリカの市民が核戦争用のシェルターを所有しているように、僕は観照用の穴ぼこを一個所有するわけだ

 

 

 僕はたとえようもなく気が滅入ってくるのを感じた。現在のように外部から自分が自由に解放されているのを感じている時、純粋に自分自身の内部のみに関わって気が滅入ってくるのを感じ、しかもそれがますます昂進するとすれば、そうした自分が、再び夜明けの穴ぼこに臭く熱い犬を抱いて坐りこむ時、僕の指がどのような作業を開始するかはあきらかだ。あの朝、寝室に戻ってからいつまでも克服できなかった震えと痛みの思い出に、あらためて僕は埋めつくされた。新生活、草の家、それはこの谷間で僕を待ち受けているものではなかった。僕はあらためて孤立無援に、希望の兆候はいささかも見出さず、弟の帰国以前よりあきらかに深まった気の滅入る時間を経験しているのである。僕はこの経験の意味のすべてを知っている。

 

 

僕は自分と妻との間に癌のように発生している性的な行為の致命的な不可能さの感覚を憂鬱な気分で思い浮かべた。

 

 

「...結局それが引き起こした今日の混乱を見ていると、つくづく鷹には、組織的トラブルメイカーの才能があると思ったわ」

 

 

「私は鷹と一緒に残るわ、蜜。私が鷹の行動に惹きつけられるのは、生まれてから一度も私が法律に反することを経験したことがなかったからかもしれないの。自分の赤んぼうが獣の仔みたいなものになるのを、見棄てたままでいることまで、私はともかくそれを国家の法律にしたがってやったのだから」と妻はいった。

 

 

「あの若者にその兆しがあらわれた以上、万延元年の若者たちと自分たちとの同一化の指向は、すぐさまフットボール・チーム全員に伝播するだろう。おれはそれを谷間の人間全体に広めてやる。おれは百年前の先祖たちの一揆を谷間に呼び戻して、念仏踊りよりももっと現実的に再現したい。蜜、それは不可能じゃない!」

 

いったい、どういう有効性のために、きみはそういうことをしたいんだ、鷹?

「どういう有効性のために? はっは。蜜は、友だちが縊死した時、かれがどういう有効性のために死んだのかと考えたかい? また蜜は、自分がどんな有効性のために生き延びているのか、と考えてみることがあるのかい?谷間に新型式の一揆が達成されても、いかなる有効性もないかもしれない。しかしすくなくともおれは曾祖父さんの弟の精神の運動を、もっとも濃密に実感できるだろうじゃないか、それはおれが永い間熱望してきたことだ」

 

 

僕は戦後生まれの少年の理由のない朝鮮人敵視に嫌悪感を誘われた。

 

鷹が、菜採ちゃんとやるから、おれは向うで寝るのが厭だ

 

子どもの弟がつまらないムカデに自分の指を攻撃させる現場に僕が立ちあうよう、物欲しげな様子で懇請したと同様に、いま姦通の事実を当の情人の夫に大声で誇ろうとするのに対して、僕は冷淡であることを示そうとした。

 

「母屋に来てください。鷹が、谷間の女の子を強姦しようとして殺したから。フットボールチームのメムバーはみな、鷹を見棄てて家に帰ったし、明日になれば、谷間中の男たちが、鷹を捕まえにくるよ」

#女 #コミュニティの間でやりとりされる存在  #私刑

 

 

あの兄妹は一緒に寝ているというような噂をたてる、したたかな大人もいた。おれはそういう連中の家に、投石して報復した。しかしおれはその噂に逆に暗示を受けてしまってもいたんだ。

 

ふたりとも他の人間と結婚することはなしに、兄妹でこれをやりながら一生暮らすことができると教えたんだ。

 

おれと妹とが、将来も反社会的に結束して生きていく決心さえすれば 

 #白痴の妹 #禁忌 #救済を願う妹 #拒絶

 

 

僕は、無関心な他人について批評するたぐいの冷静な観察力を、夫の僕について発揮する妻の言葉に実際落胆しながら、おそらくそのとおりなのだと考えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『セッション』

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『WIPRUSH』違った。邦題『セッション』。たしか1回目は劇場で観た。

超スパルタ指導者に持ち上げられたり、突き落とされたり(その上下の運動に観客は眼が離せなくなる)。

 

 

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気になっていてデートに誘った子可愛い。しかしそのタイミングで誘うかー?みたいなズブさ...

 

 

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羨望と憧れの大きさの分、憎悪もすごい。依存/共依存ドメスティックバイオレンスや暴力に関わる拘束関係も、まさにこういう関係。クソッタレか!!

 

 

 

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 演奏メチャクチャにして胸糞悪いエンディングかと思ったら、そんなはずはない。カタルシスなエンディングが待っていた。

 

 

 

 たまに観たくなるタイプの映画だ。(それって最高の評価だな...)