ここがパンチライン!(本とか映画、時々 新聞)

いま、物語で大事なのはあらすじではない。そこで語られている言葉とリアリティだっ!!ということで、卑怯で弱い人間を愛したい。人間の野蛮さ、愚劣さから目を背けたりしたくない。おのれ自身の端緒(根っこ)が絶えず更新されてゆくそんな経験をする、そのための記録。大江健三郎と吉田修一と。三島と太宰と。村上春樹と中村文則、小島信夫と舞城王太郎。カズオイシグロにミシェル・ウェルベック。カーヴァーとチャンドラー、ブコウスキーにキューブリック。コッポラにデビット・フィンチャー。ウディ・アレンもケヴィンスペイシーも。談志だって

『往復書簡:初恋と不倫 (坂元裕二)』

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不帰の初恋、海老名SA。カラシニコフ不倫海峡。

 

 

不帰の初恋、海老名SA

どうして三崎さんには僕が見えるのですか。不思議です。

 

そういうことに旅のしおりを作る人はいません。

 

豆生田にはチャーハンをおかずにしてご飯を食べる特技がありました。

 

悲しみを伝えることって、暴力のひとつだと思います。わざわざ人に話すことじゃなかった。

 

その人の前を通り過ぎるという暴力。それは多分金槌で頭を叩くこととそう変わらないことなのだと思います。

 

 三崎さん。君に借りがありました。あの時君が助けてくれたこと。君が手紙にして靴箱に届けてくれたこと。あれ、返したいです。君の力になりたいです。

 

君がいてもいなくても、日常の中でいつも君が好きでした。

 

 

カラシニコフ不倫海峡

ボウリング場に行って、朝まで他人のボウリングを眺めていました。

 

 

待田さんは人と会う約束をして、その相手もボーダーだったときのことはお考えにならないのでしょうか。飲み会に行ったら全員ボーダーだった時のことは考えないのでしょうか。

 

 豆生田はサザエさんの髪型は何らかの伏線だと信じておりました。いつかあの伏線が回収されるに違いないと信じて、サザエさんを欠かさず見続けていたのです。

 

 そんな男と結婚するなんて、罰ゲームのようなものだ。そりゃ浮気ぐらいするさ。そりゃもう定置網で魚をとるようにばんばん浮気するさ。 

 

待田健一

出したくない元気は出さなくていいと思いますよ。人生は竹内まりやさんが思うよりは悪いものです。

 

田中史子

竹内まりやさんってどなたですか。

 

 また来ましょうね。はい、せっかくカードもらったし、スタンプ貯めましょう。何かもらえるんですか。十個貯まると、無料券がもらえるみたいです。十個ですか。セックスを一個、二個、三個って数えるみたいですね。彼女が口元に手をあてて笑いました。

 

 

 すべり台が四十五万円、ジャングルジムが六十万円、ブランコはひとり用十六万円、余人用二十八万円、鉄棒が三つで十一万円。大体そんな感じです。

 

 

 

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『ある日うっかりPTA(杉江松恋)』

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娘はまだ1歳2箇月だが、少し気になるPTA。

ドタバタ奮闘ルポを拝見したろがいっ。

 

PTA会合の九割は、日中開かれるのである。

学校がこうしてくださいと言えば、九割方要求は通る。学校の要求を一般会員に説明して通すのが巧い役員はいい役員なのである。

 

PTAの役員は圧倒的に女性が多いが、なぜか会長だけは男性が多い。

 

 

三人旅は一人乞食なんてことお言いますが...

 

 

何で役員の任期って三月で終るのかな...って

 

 

とりあえず時限立法しましょう。

 

 

 

一つは、自分を愛すること。

次に、家族を愛すること。

最後に、自分を愛するのと同じだけの力をもって、他人を愛することです。

 

 

 

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『総選挙 日本の岐路(中村文則 2017年10月6日付 朝日新聞)』

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中村文則

 その件で関係者達が国会で「記憶にない」を連発しても支持してくれる。だからそういった層には、元々説明する必要性は薄い。

 

 そして政権を批判している人たちに対しては、首相が都議選で野次のコールをした人々に対し「こんな人達に負けるわけにはいかないんです」と言ったあの言葉が浮かぶ一国のトップである首相が、国民の間に線を引いた瞬間だった。

「こんな人達」はつまり「敵」として線を引いているので、そもそも説明する必要を感じていない。 

 

 政権批判=売国奴(非国民)の幼稚な構図が出来上がったのは、小泉政権でその萌芽はあったが、安倍政権で本格化したと僕は感じる。

 

 時代の空気と政治は、往々にしてリンクしてしまうことがある。論が感情にかき消されていく。

 

 支持する人達は感情で支持してくれるし、あとは北朝鮮の名前を連呼して突破する。

 

 人間は善の殻に覆われる時、躊躇なく内面の攻撃性を解放することは覚えておいた方がいい。結果改憲のために戦争となれば本末転倒だ。 

 →改憲しようとして戦争を招いた首相として、歴史の教科書に載ることになる。

 

 

 

 

『それでも 愚直に選ぶ(2017年10月5日付 朝日新聞)』

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池澤夏樹

この数年間、安倍晋三という人の印象はただただ喋るということだった。

枯れ草の山に火を点けたかのようにぺらぺらと途切れなく軽い言葉が出てくる。対話ではなく、議論でもなく、一方的な流出。機械工学で言えばバルブの開固着であり、最近の言い回しを借りればダダ漏れだ。

 

 これは現代の政治にまつわる矛盾の体現かもしれない。資本主義と民主主義という二つの原理の間にどうしようもない矛盾がある。民主主義は権利や富が万民に行き渡ることを目指す。資本主義は富の集中と蓄積を旨とする。ベクトルが逆なのだ。

 

 現政権の面々はほとんどが富裕層の出身である。有権者の九割九分は富裕層でないのに、なぜ彼らに票を入れるのだろう。

 

 

 

 

 

『「安倍的」なるもの(2017年10月4日付 朝日新聞)』

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幸田真音

ストレートで、細工や計算をしない人だと思います。

 

メルケル独首相に「ウラジミールはシンゾーに任せる」と言われたほどの関係をロシアのプーチン大統領との間で築くなど、外交力は高く評価すべきです。

 

 

青木理

 神戸製鋼社員時代の上司らに話を聞くと、みな「彼が政治的なことを語ったのを聞いたことがない」「いい子だったが、あまり印象に残っていない」と口をそろえるのでした。

 

 おそらく安倍首相には、もともと強固な右派思想などなかった。根本にあるのは岸信介への憧れと敬愛、そして岸を批判した左派への反発といった程度の感情でしょう。

 

 若いころを知る元上司は「子犬がオオカミの群れと交わり、オオカミになってしまった」と表現する。正解に入り右翼政治家やイデオローグと付き合い、強い影響を受けたのでしょう。

 

 大きな志もなく稼業を継いだ単なる世襲政治家横軸には中国や韓国を敵視し、時に軽蔑し、「強い日本」の復活を夢見る、社会の薄っぺらな風潮があり、相互に共鳴もしている。

 

 

 

 

 

 

『ドイツ 安定の理由(2017年9月20日付朝日新聞)』

 

 

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彼女のライフスタイルはいたって質素です。

ぜいたくなシェフを雇うことなく、今でも自分でジャガイモのスープを作っている。お店に並んで買い物もする。思慮深さに加えて、こうした生活ぶりも私たちプロテスタントの価値観を反映し、人気につながっているように思います。

 

 彼女が愛読する英国の哲学者カール・ポパーの考え方にあります。自由と民主主義をとても大切に考えていますが、その社会では、すべての価値観は相対化されうる。

 

 

 どちらも「なぜ」「どうして」という意味ですが、ドイツ人が一番好きな単語じゃないかな。

 

たとえば遅刻。謝る謝らないかより、理由を説明できない方が怒られます

 理由を求めて、理解して、だからどうすると言えないとダメ。日本人からすると理屈っぽいんですが、なぜをあいまにすると責任がはっきりしないし、進歩しません。

 

メルケルさんが支持されるのは、政策の「なぜ」が分かりやすいからでは。

 

 

 

 

 

 

 

『同盟 どう向き合うか(2017年9月7日付)』

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丹羽宇一郎

 最近、北朝鮮や中国への強硬論がまかり通っています。危ないことを恰好いいことだと思っている。戦争の真実を知るべきです

 

戦争の真実とは何か。それは、「狂う」ということです。

 普通、人は人を殺しません。だから狂うしかない。また、実際には飢えと病気で死んだ人も大勢いました。

 

過去に米国はぎりぎりのところでソ連との戦争を回避しました。それこそ政治家の役割です。

 →逆にこれをやらなければ、これをやろうとしなければ何のために彼らはいるのか。