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ここがパンチライン!(本とか映画、そんでときどき新聞の)

いま、物語で大事なのはあらすじではない。そこで語られている言葉とリアリティだっ!!ということで、卑怯で弱い人間を愛したい。人間の野蛮さ、愚劣さから目を背けたりしたくない。おのれ自身の端緒(根っこ)が絶えず更新されてゆくそんな経験をする、そのための記録。大江健三郎と吉田修一と。三島と太宰と。村上春樹と中村文則、小島信夫と舞城王太郎。カズオイシグロにミシェル・ウェルベック。カーヴァーとチャンドラー、ブコウスキーにキューブリック。コッポラにデビット・フィンチャー。ウディ・アレンもケヴィンスペイシーも。談志だって

『グローバル化への反乱』ヴォルフガング・シュトレーク(2016年11月22日付 朝日新聞)』

新聞記事で・・・  思想・哲学 

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なぜ自分があんなにもヒラリーを応援していたんだろう。

それはトランプに対する、生理的嫌悪でしかなかったことに気付かされる。

ルールを破り、タブーに触れ、汚い言葉を使う嘘つき。

そんな奴に、大国のリーダーは務まらないし、なってはいけない。

じゃあ、マナーやルールは守るけれど、今まで通りの奴にこの苦境を打開できるのか。

今回の大統領選は、ある種のアメリカ的なプラグマティックな決断なのかもしれない、ということにようやく思い至った。

 

グローバル化に対する一つの答えは、『よし、みんなでスウェーデンになろう』です。しかし、スウェーデンは腐敗のない政府や労働市場、教育に対し、半世紀以上にわたり投資を続けてきた国です。小国ゆえ、競争力と社会的平等を両立出来るポジションを、世界経済の中に見つけることもできました。

 

重要なのは、そのスウェーデンですら1990年以降、格差の拡大が世界的にも最速で進んだということです。資本の移動が自由になったからです。企業が課税に抵抗するようになり、投資を国内にとどめておくため、政府が税率を劇的に引き下げたのです。

 

 

国家までが国際競争にさらされた結果、福祉国家であることがとても高くつくようになりました。 グローバル化した資本は、規制や労働組合、高税率といった『社会主義の檻』に我慢出来なくなった。

 

 

やはり金融緩和に頼ったアベノミクスは、目標をまったく達成できずに失敗しました。他の国も含め『時間かせぎ』はそろそろ限界です。いつかの時点で、借金取りが回収にやってくるのです

 

 

いまの成長を阻んでいるのは格差です。お金は、それを使わないお金もちのポケットにたまっているだけ。人々の不満が高まり政治が不安定化したことで、投資もしづらくなり、人を雇うよりも金融市場で投機的に利益を上げようという考え方が幅をきかせました。

 

 

こうした民意の反乱は、エリートが当てにならない場合に出てくる、先々に望みのある反応です。ときに醜い形をとりますが、墓地のような静けさを保ったままでは、なにも変わりません。

 

 

ドラギ(欧州中央銀行総裁)やイエレン(米連邦準備制度理事会議長)は、あたかも長期的な戦略があるかのように振る舞っていますが、実際に完璧なプランなどありません。