2018-01-01から1年間の記事一覧
中村文則として、書かずには済まされないテーマ(という位相)だったのだろう。 しかし、破滅的な展開において愛とか小さい頃の出会いについてのみ首尾よく上手い具合に(つまりはご都合主義的に)ことが運ぶのは興ざめを禁じざるをえない。 悪や悪意を具現…
亡き義兄、伊丹十三をモデルに。 田亀での、吾郎との会話。 cf.千樫はそこまでを区切りに、田亀をとめた。 兵隊ベッド... これは受け身の事故ではなく、自分の積極的な表現行為が引き出したものであって、このように、またこれからもヤクザと闘い続けること…
先生は聖書の同じところに即して語られました。「娼婦と結婚する」という言葉がありますでしょう。僕たちキリスト教の外側の人間は、「娼婦と結婚する」という言葉を見ると、まあ比喩として考えます。ところが、門脇神父のようなキリスト教の専門家は、それ…
高度資本主義国家で、偽札づくりっていうファンタジー。 不適かつ大胆な役やらせたら傑出の、瑛太の良さ出てきた。 「ぼく、観たことあるんですよ。完璧な偽札を..」 「偽札に、被害者はいません」 「少し古いくらいが美味しいのよ」
#3 「フフフフ、うっかりさんだね」 「そう。うっかりさんなんです」 #8 奈緒「道木れなさんの、幸せを願いします」 #9 籐子「何よりそれを先に伝えてあげなきゃいけなかった。 よくつぐみちゃんを助けてあげたわね」 鈴原家の女の結束。うっかりさん…
芦田愛菜ちゃん可愛い過ぎる... 「嫌いなもののことを考えちゃダメなの。好きなもののことをずっと考えるの」 「いつきちゃん聞いて。わたし、あなたを誘拐しようと思う」 わたしあなたのお母さんになろうと思う。 あなたと二人で生きていこうと思う。 あな…
一回目のゲストは、第44代アメリカ合衆国大統領、バラク・オバマ。 なんてユーモアがある人なんだ。 こんな人が国のトップだなんて、やはりアメリカは恵まれていた。 数分間、彼の話しているのを聞いているだけで、優れた知性を感じた。 そして彼の話に、…
www.ntv.co.jp 第5話。亜乃音の家で家族のように過ごす四人。 カルテットの四人のように。 夫の家に入った時の、るい子(小林聡美)の扱われ方は、見ているのが辛い。 親に対する敬意も優しさもない息子。義母の甘さが孫の成長を疎外する。 理市「今日ここに…
人類が死に絶えて、悪魔(サタン)が生きているという印象的なシーンで終る、バッドエンドを初めて漫画で経験したのが、デビルマンだった。 あれから10年以上。 平成も終ろうとしている29年に、ネットフリックスでアニメ化たあ...。 人類の愚かさは、ます…
読んでから随分時間が経ってしまった。 読まず嫌いしてた西加奈子だったが、とてもいい書き手であることが分かった。 うれしい。 そんで、又吉たちが「西加奈子の小説を読んで、自由に書いていいんだ」と思ったみたいなくだりが分かったような気がする。 現…
サイコパスな少年の反骨少女かあ。 強がっていきがったことばかり言ってたティーン前半。 お互いをよく知らない男の子と女の子が、互いにブラフをかまし合いながら、物語とシーンが展開していく。何にも囚われまいとする彼女たちのやりとりは、キラキラした…
う〜ん、あんまり言うことはないんだよなあ。 文学界もとい、出版界がとにかくこの人にそろそろ取っておいて欲しい、くらいの名前なんだろうなあってくらい、候補になった回数が多い(直木賞3回、芥川賞2回候補)。 あまりに突飛な設定に、適応するのに何…
孤独と対話がテーマ。 このように、脳内で何人かの自分が対話している老人は多いと思う。 著者は74歳で文藝賞初受賞。 老女の脳内で繰り広げられる対話と追憶。 年の功らしく、作中に太字になりそうな部分は多い。 桃子さんはさっきから堰を切ったように身…
『週間SPA」で連載されている『ロマンス暴風域』が、ただならぬリアリティを描いてると思ったので同作者の作品を読むことにした。 まさしく一気読みだった。 処女を襲って、以後いいなりにさせる悪魔のような男。ここが物語を駆動する仕掛けの核だ。 そし…
2018年冬、芥川賞候補作。 今回は「勝手に芥川賞選考会(1/15)」の開催を前にアップ。 ※本物の選考会は1・16、築地の新喜楽にて。 前田司郎さんは、五反田団を主宰する劇作家、演出家、作家。 09年には『夏の水の半魚人』で、三島賞を受賞している。…
福山雅治、二階堂ふみ。監督・大根仁。 映画館で予告編観ると、見てみたいなと思わせる類いのはっちゃけ方。 www.youtube.com なんでフリーの俺がお前んとこの社員育てなきゃならねーんだよ。 芸能人のケツも作家先生の顔も似たよーなもんでしょ。 「じゃあ…