ここがパンチライン!(本とか映画、ときどき新聞)

物語で大事なのはあらすじではない。キャラクターやストーリーテリングでもない。ただ、そこで語られている言葉とそのリアリティこそが重要なんだ!時代の価値観やその人生のリアリティを端緒端緒で表現する言葉たち。そんな言葉に今日も会いたい。

2018-01-01から1年間の記事一覧

『13の理由 』#10 #11

---#10 テーマは 飲酒運転 素直になり始めた友達もいる。(アレックスと観覧席で) 友達が深刻な事態に陥ってるとき、ちゃんと気づいてあげられるだろうか?話を聞いてあげられるだろうか? 荒れる恋人(ジェシカ)。男(ジャクソン)は理由は分かっているの…

『13の理由 』#8 #9

---#8 詩会に参加したハンナ。個人的な心情を綴った詩。匿名で学校新聞に掲載した同級生。 「一人に思いを打ち明けたら、みんなの笑い者になった」 店頭に立つ母親に、詩集を渡しに行く。「あの子の字だ」「ええ、 やっと気付きました」 前回とうってかわっ…

『13の理由 』#6 #7

---#6 ・相性テストで出てきた同級生(マーカス)の名前。ハンナは彼を運命の相手だと思いたかった... 「誘ったのは噂を確かめるため?それとも新しいのを広めるため」 「(初めて女の子が家に遊びに来たとき)親が離婚してないなんてラッキーだね。うちの親…

『愛と幻想のレスポール(スガシカオ)』

音楽雑誌のインタビュー記事を編集しなおしたものか。 ともかく、こういう潔い人間には憧れる。共感もする。 まさに、スガシカオの実像に触れた感触があった。 音楽はたいへんよいと思っていたが、そのミュージシャンがどういう人間性を持ち、どういう風に生…

『13の理由 』#4

自殺の理由をみんなで探る物語 思春期に誰もが犯す、遊びと少しの過ち 皆、ハンナの性的魅力に惹かれつつ、すぐに離れる。 ハンナは、ただ友達が欲しかっただけなのに 「写真一枚でもヒドイ目に合うって、あんたみたいな人は分かってたはずでしょ(コートニ…

『13の理由』#2 #3

『あ、もう私死んでるや』 『しばらくの間、私たちは親友だった』 『「人生って最悪」って三人でモネってカフェでココア飲みながら世界に毒づいてた』 そのうちジェシカもこなくなった。バラバラになった。そう思ってた。 『高校ってそういうところだよね。…

『13の理由』#1

物語のイントロ。ハンナの独白テープ。 スリリングなオープニング回。 「アイゼンハワー公園。てことは、もうすぐB面か」 「ファーストキスの後は、最高じゃなかった」 「これを聞いてるほとんどの人だって、何をしたのか分かってないと思う。でもすぐ分か…

『ブラック・ミラー #4-5』

#4ー5 メタルヘッド ・モノクロームのディストピアで ・ゴキブリみたいな最強犬クローン ・最強のメタルコックローチとの闘い。それだけを描いた回

『anone #8』

『anone #8』・首絞めて殺そうとした弁護士を囲んで、その後くず餅食べてるシーンが好き ・グラスが割れたと思ったら念力送ってた ・病室での彦星君との対面シーン 「開けないで、もらえますか?」

「anone #6-7」

『anone #6』 いい思い出って支えになるよね あなたまだ19なの。楽しくていいの 『anone #7』 「偽札造り楽しいですか?」「求められるのは嬉しいですよ」 「この人、自分の魅力に気づいてないんだなー。私が先に見つけたんだな」って思ったとき、人は人を好…

『ブラック・ミラー #4-4』

『HANG THE DJ(恋愛デバイスシステム)』 ー映画でよく見る、セックスするのに服をぬぐのももどかしく高まっているこの瞬間。この状態を指す名称ないかなあ。やりたいなあ。もう俺には訪れないかなあ。 自由な意思で人々が恋愛をしていない世界。スマホのよ…

加治隆介の議 #1

✔︎「鹿児島に帰っても、奥さんとはセックスしないでね」

専務島耕作 #4

初芝電工のホワイトナイト成功。 島耕作、ついに社長へ... ✔︎五洋のホワイトナイトとして初芝が名乗り出る ☑︎「島さんは完璧すぎて女にコンプレックスを持たせるところがあるわ。そこに本人も気付いてないみたい(香織)」 ☑︎板東取締役(社長の女)がソムサ…

常務島耕作

常務 #3✔︎介護ロボット ✔︎「厄介な女が現れたな」(男全マキ #4) 常務 #6✔︎インドでテロリストを特定できるかも!✔︎リキシャー(人力車)に乗り換えて

取締役島耕作

取締役 #2巻✔︎上海時代の秘書・揚春華 ✔︎北京大学と復旦大学 ✔︎「あいつは間違いなく5年後の初芝電産を背負って立つ男だ」 ✔︎チャコママ、上海でベイカーとヘロイン漬け 取締役 #5巻✔︎大泉相談役の死。愛人の馬島典子が出棺の先頭に、「最高のフィナーレだ…

旅はわたしの読書体験の一つだ。(2018.4.30-5.3)

旅はわたしの読書体験の一つだ。(@THAI PATAYA 2018.4.30-5.3)iphoneメモより、帰国後に一部補足。 @Thai land PATAYA(4/30) スワンナプーム空港で今日から2日間のパタヤの天気を調べる。iphone標準搭載の天気予報によると3日間ずっと雨らしい..☔️おお…

『レッド・ドラゴン』

こんなシーンあったかな?くらいに思わせる狂信的殺人犯の一幕 時系列的には、羊たちの沈黙以前のエピソード1。 主役(殺人犯)模はレクターの倣犯ならぬ、レクター博士に憧れている狂ったタイプの犯罪者。本篇は言わば羊たちのスピンオフ作品。 この手の作…

『クロマグロとシロザケ 〜東京夜話〜(いしいしんじ)』

「つらいのはな、速く泳げないことなんだ。自分が泳ぎたい速度で泳げなけりゃ、泳いでるって気にならないだろう」 「なにかやらなくっちゃ、って感じを思い出すね」彼は巨体を上下に揺らした。「ずいぶん長い間、一匹だったんだ。一匹だと、やっぱり自分はわ…

『掏摸(中村文則)』

財布はポストに入れれば、郵便局から警察に行き、免許証の住所に戻る。指紋を拭き取り、ポケットにしまった。ホストは薬でつかまりかもしれないが、それは自分に関係したことではなかった。 この金は昨日の痴漢から取ったものだが、その前の所有者は不明だっ…

『フィッシュストーリー』

伊坂の短編。 嫁が一番好きな話だ、というので再読。 二十数年前と現在、さらに三十数年前とが繋がる。ある音楽で。 息子の正義、ハイジャック、ミュージシャンのレコーディング。 まさに、風が吹けば桶屋がもうかる。 めぐりめぐって「彼らの音楽が、世界を…

『銃(中村文則)』

『銃』を再読。 大学生の抱える退屈と狂気。何かとすぐセックスという男子大学生のメンタリティや、銃を持っていることの落ち着きと狂気。 クライマックスは電車の中で。ラスト2行は現代の狂気そのもの。そんな狂気にもリアリティがある(ような気がする)か…

最近のこと(メモ)

「わたしのスマホの中のメモ帳」 ★かんぴょうを客に包んでもらう提供 →コレド室町地下1階のカウンター寿司屋すっごくいいです。おまかせの握りが貫数多くネタも良くパフォーマンス高し。夜もこれだっつうから安く美味しい握りでその夜締めたい方はぜし!! …

『部長 島耕作(弘兼憲史)』

もうほとんど、各巻のハイライトと備忘録ですわ。 部長 #2✔︎「つまり国民は公平な分配に慣れてい...」✔︎中沢社長の辞任と︎ゴールデン街のチャコママ✔︎初貿の専務として出向。秘書は高市千鶴。で、背中には刺青。父は組長。✔︎「しかしまた庭石のように重い女…

『課長 島耕作(弘兼憲史)』

課長 #16巻✔︎タイで現地の運転手ソーチャムに助けられる✔︎総会屋に脅迫されて、社員の妻とのファック写真を本社の正面玄関にB全にして貼られる 課長 #17巻✔︎役員末席(36番目)の中澤取締役が社長に。(木野社長、大原会長)✔︎娘からの電話中に大町愛子が自…

『年表で分かる現代の社会と宗教』

社会学者の見田宗介さんが非常に重要なものの見方を提示しています。ある時代をうまくとらえるためには、その時代に「現実」という言葉の反対語としてどういう言葉が想起されたのかを考えることによって、その時代の相みたいなものが見えてくる、と。 日本が…

『炎の牛肉教室!(山本謙治)』

山本謙治。この人も闘っている。 問題視されることがなかった現状に批評性を持って取り組んでいる。 自分が正しいと感じたことのために。 やまけんの出張食い倒れ日記 和牛は「黒毛和種」、「褐毛和種」、「日本短角和種」、「無角和種」の4品種。 A5とい…

【突破する力 朝日新聞GLOBE】気仙沼ニッティング 御手洗端子

フィッシャーマンズセーターとして、新たな産業を生んだ。 学校で先生に「将来は何ないなりたいのか」と聞かれ、答えられなかった。家に帰って言うと、母親の照子はこう諭した。「何にたりたいかより、どう生きたいかでしょう」 マッキンゼーを選んだのは「…

論壇時評「現実 追認せず合意形成を」_小熊英二

村民の1/4が技能実習生だった長野県川上村(日本一のレタス出荷量で知られる)のように、外国人なしに成り立たない地域や産業も少なくない。 ドイツと日本の再軍備の経緯の違いを指摘する。ドイツでは、民主主義と軍隊をどう両立させるか議論して再軍備し…

論壇時評「充実を支持する層は」_小熊英二

福祉の充実が、貧しい人に支持されていない。嘘のようだが本当の話だ。 大沢によれば「日本の税・社会保障制度はOECD諸国の中でも最も累進度低」い。とくに社会保険料は、低所得の人ほど相対的に負担が重い。 純粋に政府からの所得移転だけをみても、日…

『政治断簡:冬来たりなば春遠からじ(高橋純子)』

「死ぬ時間考えてほしいよ。この時間は死ぬ時間じゃねえだろ。2時ぐらいに死ねよ」 「そうだよね〜」 2人ともスマホの画面を見つめたまま。 共感、共生の感覚が細り、やせてしまったこの社会の土壌。 「共」の醸成は、政治の大きな役割のひとつだ。 政治の言…