ここがパンチライン!(本とか映画、ときどき新聞)

物語で大事なのはあらすじではない。キャラクターやストーリーテリングでもない。ただ、そこで語られている言葉とそのリアリティこそが重要なんだ!時代の価値観やその人生のリアリティを端緒端緒で表現する言葉たち。そんな言葉に今日も会いたい。

「肥大する星条旗 いまや「国体に」_政治学者・白井聡」(2019年5月10日付 朝日新聞)

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結局、元号発表から改元まで展開されたのは、この国の閉塞感をごまかすための政治ショーでした

 

配線を境に米国が『天皇』化していったのです。象徴的に言えば、菊=天皇制と星条旗=米国、の結合は戦後日本社会を形作ってきましたが、平成では星条旗の存在が肥大化し、国体になった。菊はむしろ小さくなっていった一方、米国への従属は当たり前になっている。

 

私が『国体=米国』と考えるのは、愛し愛されていると思うがゆえに、従属の必然性がなくなってなお、無条件に従い続けているから。この精神構造は日本独特です。 

 

ー安倍政権が悪いということですか。

「政権は、平成を通じて劣化した社会の結果であった、原因ではありません。結局平成の終わりが安倍政権であったことは示唆的です」