ここがパンチライン!(本とか映画、ときどき新聞)

物語で大事なのはあらすじではない。キャラクターやストーリーテリングでもない。ただ、そこで語られている言葉とそのリアリティこそが重要なんだ!時代の価値観やその人生のリアリティを端緒端緒で表現する言葉たち。そんな言葉に今日も会いたい。

2020-06-29から1日間の記事一覧

「遅いインターネット (宇野常寛)」

平成という「失敗したプロジェクト」。 「平成」という改革のプロジェクトはなぜ失敗したのだろうか。 (リオ五輪閉会式の引き継ぎマリオ。)ここにはなにひとつ未来がない。 日本は過去にしか語るべきもののない国になってしまったことを告白しているように…

「7期連続最高益 キーエンス、高収益の秘密」(2019年5月8日 日経新聞)

工場の自動化に不可欠なセンサー機器。 従業員の平均年収は2088万円。 上場企業の平均値の3倍超と屈指。 営業担当者の成績ランキングが常に公表され、一定以下の順位にとどまると個別面談を受けることもある。 営業車にはGPSが付いており、予定時間と結…

「レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-」(Netflix)

ブロンクスの根性ある新人。アレキサンドリア・オカシオ・コルテス。 (以下、ビジネスインサイダーより引用) 2018年、アメリカ中間選挙。 29歳で史上最年少女性下院議員となったアレクサンドリア・オカシオ・コルテス(AOC)は、11期目を目指すベテランの…

「コラムの切り口 (小田嶋隆)」

書店でなかなか見つからなかったのは、ミシマ社の企画だから。 今年の3月新刊なのだね。 分析を装い、本音をぶちこむっ #駅前の呼び込みみたいなダミ声 #スネに傷持つ身として、出所後の人生を寡黙に生きていく男 夫婦別姓を認めない民法750条が憲法違…

「ア・ピース・オブ・警句 (小田嶋隆)」

昔、吉本隆明すごいなあ、と思っていたけれど、 小田嶋さんは、より、卑近な問題を平易な言葉で洞察する街場のソクラテス。 いや、お茶の間の(テレビの前の)巨人。 小田嶋隆さんの言説を信用している。 日本人は誰も責任を取らないで済む対応の決済を好む…

「多事奏論_自由と萎縮 ーありもしない危機?ご冗談をー(編集委員・高橋純子氏)」(2019年10月16日 朝日新聞)

朝日新聞編集委員・高橋純子氏。 署名入りで真っ向から腐った権力と向かい合う彼女のスタンス、文体は、同じ問題意識を持つわたしたち有権者に勇気を与えるものである。 宮田亮平・文化庁長官(前東京藝大学長・金属工芸家)が、10/4NHK「チコちゃんに叱…

「絶望に追い込まぬため_藤田孝典氏、斎藤環氏」(2019年6月14日付 朝日新聞)

藤田孝典氏・ほっとプラス代表理事 「一人で死ね」という怒りは自然な感情だと思います。しかしその怒りをそのまま社会へ流して憎悪が広がれば、孤立感を抱く人たちが「やはり社会は何もしてくれない」と追い詰められるかもしれない。いまある分断が広がるだ…

「肥大する星条旗 いまや「国体に」_政治学者・白井聡」(2019年5月10日付 朝日新聞)

結局、元号発表から改元まで展開されたのは、この国の閉塞感をごまかすための政治ショーでした 配線を境に米国が『天皇』化していったのです。象徴的に言えば、菊=天皇制と星条旗=米国、の結合は戦後日本社会を形作ってきましたが、平成では星条旗の存在が…