ここがパンチライン!(本とか映画、ときどき新聞)

物語で大事なのはあらすじではない。キャラクターやストーリーテリングでもない。ただ、そこで語られている言葉とそのリアリティこそが重要なんだ!時代の価値観やその人生のリアリティを端緒端緒で表現する言葉たち。そんな言葉に今日も会いたい。

『ナニワ金融道 2巻(青木雄二)』

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ここだけ憶えてれば話のネタになる!

ナニワ金融道名シーン10選!

 

名シーン①

 

1)キケン運輸の赤名久吉が帝国金融にトラック購入資金に400万つまみたいと

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2)400万円の借金で(金利が1年8ヶ月、560万円)の保証人にのれん分けした23歳の若者 背口くん

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3)保証人肩代わりをきっかけに赤名に薄利の下請けを断った背口くん。しかし、赤名は夜逃げして、保証人である背口くんが一括返済することに。灰原に対する背口彼女の三宅サンの色仕掛けも

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4)一括返済が難しい背口は、「他に保証人いるか〜?」という帝国の要求に彼女の三宅さんと妹を入れる

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5)社長の背口くんが怪我して入院、三宅さんが風呂に沈められる

 

 

6)風呂での描写 ←名シーンココ!

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男にあれこれしてるシーンよりも、水回りを掃除するカットの悲哀。ずっと泣いてるし

 

「風呂屋の主人が、一度女を追い返し、もう一度自ら戻ってきたら本気って証拠」とか妙なリアリティが光る。女がゴネたり、拒絶する態度が描かれていないことに非常な絶望感が演出される。

 

ソープで働く女の描写の細部に臨場感。

実際の現場を知らなきゃ書けないディティールに、神は宿った。

 

 

つづく