批評・評論
鵜飼さんの新書。 150回以上にわたる芥川賞の選評。それは日本人の文学的創造力の歴史である。 芥川賞とは、文学とは何か、という問いに対する暫定的な答えである。自分が生まれる前の作品や、当時世間を騒がせた(その時代の人間に何かに触った)作品の数多…
優秀な人間ほど言葉に含まれる音や感情を削り取って、情報と論理以外の意味的な曇りや歪みのようなものを極力排除しようとする。 というよりも、日常的に大量の文書を読みこなす立場に置かれた人間(エリート官僚、弁護士、金融マン)は、文章から音韻の要素…
・思想に関わるエントリを検索されやすい時期に書くと、注目を集めやすい ・ネット上では、「強者が弱者を切り捨てている!」という事例を見つけてボコボコに叩きたい人たちが沢山いる ・難しい問題を考えるときにも深刻になるすぎず、ユーモアを理解出来る…
あまりに情報とメッセージが散逸で、著者自身この思想家をうまく、捉えられてない?とも思ったが、問題はマクルーハンそのものにもありそうだ。。。 表象的な言葉が多く、その多くを説明していない。 「私は説明しない。探求するのみ。」 ・アフォーダンンス…
ふと手に取った新書が、そういえば朝日新聞紙面で個人的によく読んでいる「論壇時評」のまとめ新書。 マーケのセミナー中にずっと読んで読み終える。 この人は、右とか左とか関係なく、社会の変化や権力の横暴、国民の無自覚、いやおうもなく存在する人と社…
【memo】 ・サラリーマンとして造園の仕事を30過ぎまでやっていて、スタジオジブリを設計、館長を務めたというだけの実績で、いきなり「ゲド戦記」の監督を務められた ・コンテンツとは現実世界の模倣であり ・「このカットは情報量が足りない・・ ジブリの…
土曜当番の代休は月内で。金曜に代休。昼間から読書、ハウスオブカード、ルネサンス(予定)。 鈴木謙介の取材に際して買ったがコレ。05年の発行。 社会学者の著作で十年も前のものでは、知見としていま書くのは古く当たり前のことばかりだろう。と思いきや…
1回目、9番目の発表。 悪しき例として選ばれた人がいたり、あまり良くない例も多い。選出者とはいえ、総じてレベルは高くない。 あまり新味もなく、面白い切り口とは言えないものを中盤で褒め上げていた。トンマナを理解(つまり出題者の価値とスタンスを…
午前3時くらいから、パワポによるプレゼン特訓をした。それまでリビングで寝ていたからだ。ストップウォッチでタイムを図り、第三者にどれだけ伝わるか、わかりやすいかに注意して説明をする。第三者の目を入れる作業だ。三分で話せる内容は少ない。複雑な…
これは新書タイトルの妙というものだろう。人は、この「予測できる」という言葉のいかにも頼もしい語感に、「心の闇」という表現にいきつくような痛ましい事件、カルト的犯罪にいたるまで何らかの予測が可能かのような印象を抱いてしまうだろう。 犯罪とは、…
朝日新聞のオピニオン面は読む価値があると思う。 取材の切り口や取り扱うテーマが多岐に渡り(少なくとも読売新聞よりは)、知見を開かせてくれると思うからだ。 同じ、編集をなりわいにする人間として、このテーマと切り口の設定、人選と構図のダイナミッ…