「イノベーション立国論_APU学長・出口治明」(2019年9月18日付 朝日新聞)
まさに実業界の賢人だな。出口さん。
どんな分野でも深い省察を持ってる。コモンセンスが深いんだろうな。
ヨーゼフ・シュンペーターによると、イノベーションとは知と知の組み合わせです。知と知の間の距離が遠いほど、面白いアイデアが生まれる。
平成の30年間で日本の国際競争率は1位から30位に。評価額が10億ドル以上の未上場企業(ユニコーン)は世界で380匹いるのに、アメリカに200、中国に100、日本には3匹。
製造業の成功体験が大きすぎたが故に、素振りをやめられなかった。世界の主流はサッカーに変わったのに日本人は今も素振りをし続けているのです。
大学で勉強しない。これは企業が100%悪い。
企業の採用基準に「成績」がないのですから。
日本の企業が面接で見ているのは、素直で我慢強く、協調性があって、いうことを聞くかどうかです。これは、製造業では必要な人材です。でもこいいう人間をいくら集めても、新しいアイデアは出ないし、新しい産業は生まれません。
教育で大事なのは、変態を育てること。