『蹴飛ばせ、幕引きパターン(朝日新聞編集委員 高橋純子)』
切り口、切れ味、横道と脇道、嫌悪と皮肉がないまぜになって政権を批判する。
権力や権威に対する批評性と、その志と高い見識からくる教養を感じる。
朝日新聞にはこういう人がいるから(記事がある)、嫌いになれない。
「いつまでやってんだ音頭」や「再発防止節」、はたまた新曲「国民栄誉賞だヨおっ母さん」が大音量でかけられ、正当な批判はかき消される。
空想してみる。国会の議論がもし、手話で行われたら。「私や妻が関係していたら」はどう表されるか。「贈収賄」は「文脈」から読み取れるか。副総理はちゃんと「ごめんなさい」が言えるか。官僚はそれでも上手にウソをつくのだろうか。
この「言葉」が壊れた貧しい世界を、どうすれば蹴飛ばすことができるだろう。